3DS 最新の予防治療方法
歯の表面は健康な状態であれば常在菌優位の皮膜で覆われています。
そこに虫歯や歯周病の原因となる多数の菌が感染すると、それらは皮膜の中で繁殖してしまうので、これを物理的に破壊し、科学的に除菌しない限り、元の状態には戻りません。
このような除菌を目的とする、薬剤を用いた最新の予防治療方法を3DSと呼んでいます。
虫歯に対する3DS
こんな方にお勧め
- 虫歯の多い方
- 虫歯の多い子供(特に歯の生え替わり時期)
- 矯正の術前・術後
- 虫歯菌の母子感染防止のため、母親に対して(生後19〜31ヶ月)
- 唾液の少ない方
手順
- ●1回目
- 口の中の術前唾液検査/歯形採取にてマウスピースの作製
- ●検査から7〜10日の間に
- 歯石除去と薬液による除菌を2回行います。
(この間、家では夜マウスピース内にジェルを入れ、5分間装着し、自分で除菌)
- ●2ヶ月後
- 2回目の唾液検査
※効果が認められない場合は原因追及し、3DS再施行いたします。
(3DSの費用は追加でかかりません)
※薬剤は基本的にポピヨンモードもしくは、クロルヘキシジンを用います。
アレルギーの可能性のある方は事前にお知らせ下さい。
歯周病菌に対する3DS
重度の歯周病は不可逆的であり、一度破壊された組織は戻りません。悪化のスピードを遅くし、歯の損失を最小限に抑えるためにも早めの治療をお勧めします。
また最近、歯周病と全身疾患の関連性が注目されています。心臓血管疾患において致命的な発作を引き起こす可能性は、歯周病患者では3倍高いというデータが出ています。さらに歯周病は糖尿病の合併症ともいわれていますが、歯周病により口の中に慢性炎症が続くことで体内の一部のホルモン代謝が妨げられ糖尿病は悪化、さらに糖尿病悪化により歯周病も悪化すると言われています。その他、歯周病が気道を通り、気管支や肺に感染し影響を起こすことや、未熟児の出生率を高めるなどの報告もあります。
手順
- ●1回目
- 歯周病菌検査/歯形採取によるマウスピースの作製
※唾液検査は希望の方のみ行い、自費となります。
- ●月1回の歯石除去と薬剤による除去
- 重傷な方は初めのうち月2回でスタートします。
月1回の3DSを出来るだけ長期続けます。毎月の定期検診だと思い、気軽に通ってください。
※薬剤は基本的に虫歯菌の場合と同じです。
追加で抗生物質入りの軟膏を用いる場合があります。
費用
マウスピース+菌検査で 40,000〜80,000円
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